金属加工の最近のブログ記事

ナットのゆるみどめの方法としてナットを二重にする方法がありますが,止め方が間違っているためにきちんと止まっていないことがあります。
正しくは下記のようにします。

  1. まずボルトと一つ目のナットでしっかり固定します。
  2. 次に二つ目のナットを締めていきます。
  3. 最後まで締まったら,下のナットにもスパナをかける。
  4. 下のスパナは左回り,上のスパナは右回りに回す

この最後のナットどおしを締め合う作業を必ずしてください。
ボルトとナットでゆるまないようにするのでなく,ナットどおしでゆるまなくするのですよ。

おまけ
このダブルナットの作業にはスパナが2つ必要です。ふつうのスパナでは下側のナットがつかみにくい場合があります。「薄口のスパナ」をひとつ用意すると便利ですよ。
 特にM3に使用する5.5mmのナットは薄いので困ります。
模型づくりでは「薄口のスパナ」と「ナット回し」が便利です。
スパナでなかなかゆるまないナット
  1. まずはボックスレンチやめがねスパナで試みる。(6面接触)
  2. 次は「556」などの浸透性潤滑剤を吹き付けて,しばらくしてからはずす。
  3. ボルトの軸方向に,銅ハンマや当てをしてハンマでがつんとショックを与えるのも良い。(ナットとボルトがさび付いたりしているのがはがれます)
  4. ショックドライバーやショックレンチも効果的ですが間違ってもナットの角をつぶさないように
  5. 最後は小型のバーナーでナットを焼いて,膨張率の違いでゆるみを作って・・・
  6. あきらめてボルトを切断する。またはたがねでナットを割ってしまう。

ナットの角をつぶしたとき

  • カニプライヤーで挑戦する
  • やすりでていねいに一回り小さいナットになるように削る
  • 最後はのこ歯で溝を作って,マイナスドライバーを当ててハンマーで打つ

卓上ボール盤などに材料を固定する場合,固定,解除するのに手間がかかりますが,クイッククランプを使用すると固定,解除が簡単です。しかもしっかり固定します。
市販品もありますが,まねをして製作してみました。
ポイントはリンクの長さです。固定したときに一つの頂点がへこんだ四角になるようにします。
じっくりと図を見て考えてください。

下の太いボルトはテーブルに固定します。移動しやすいように下側を蝶ナットにしました。
左端のビスの頭で材料を押さえつけます。
右端の穴のあいたほうを手で押さえると「カチン」と固定されます。

cranp.gif製作上の注意 リンクの穴の位置は正確にあけてください。 4mmのビスを使いましたが,ガタがないように穴は3.9mmのドリルであけて,ナットを2つ使ってゆるみ止めをしてください。 画面で白く見えている部分は裏表2枚の板で構成しています。 黒い部分は3.2mm厚,白く見える部分は2.mmの鉄板です。 木材を固定する場合は,傷が付かないように左端の固定ビスにゴム板をはったり,ナットで固定せずにコイルバネを入れて押さえると良いです。

空き缶で折り鶴

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空き缶を金切りばさみで切り開き,一辺が約10cmの正方形を作る。
あとはラジオペンチで折り紙する。
拡大画面は写真をクリックしてね



kabuto.gifアルミ缶は一度曲げた後,逆方向に曲げると折れます。加工硬化の体験ができます。
薄目の鉄の缶が適当のようです。
鶴は難しい。かぶとは簡単です。

金属板にけがき(切ったり曲げたりするための線を書くこと)をするときには書いた線が見にくいですが,この青ニスをスプレーしてからけがくとよく見えます。不要になったらシンナーなどで簡単に消せます。 aonisu.jpg

薄板の穴あけ

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普通のドリルであけると板が持ち上がって危ないですね。すくい角がないタケノコドリルを使いましょう。

takenoko.gif詳しくはこちらをご覧ください。

ずれない鋼尺

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 けがきをするときに鉄板の上に鋼尺を置くと,つるっと滑ってけがきがしにくいし,すべると鉄板に傷が付きます。

koujyaku.gif解決策...鋼尺の裏面の中央に電気工作に使用する「ビニルテープ」を貼る。セロテープはだめ
    ビニルテープは滑り止めとして便利です。

詳細はこちらをご覧ください。

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